カスタマーハラスメントに対する基本方針

1. はじめに(基本理念)
社会福祉法人育珠会(以下、当法人)は、子どもたちの最善の利益を保障し、質の高い保育・療育を提供するためには、保護者の皆様との相互理解と信頼関係が不可欠であると考えております。
同時に、現場で働くすべての職員が、心身ともに健康で安心して業務に専念できる就業環境を守ることは、法人の重大な責務です。
つきましては、厚生労働省等の指針に基づき、職員の尊厳を傷つけ、安全な保育環境を脅かす「カスタマーハラスメント」に対して、当法人として以下の通り基本方針を定め、毅然とした態度で対応いたします。

2. カスタマーハラスメントの定義と具体例
当法人では、保護者またはその関係者からの要求・言動のうち、その妥当性に照らして手段や態様が社会通念上不相当なものであり、職員の就業環境が害されるものをカスタマーハラスメントと定義します。

【対象となる行為の具体例】
■身体的・精神的な攻撃:
○暴行、脅迫、大声での威圧、物を叩く・投げる等の行為。
○職員の人格、能力、容姿、プライバシーを否定・侮辱する発言。
○保護者自身が直接発言せずとも、家庭内での不当な否定的評価を子ども経由で園内に持ち込ませ、結果的に職員の尊厳を傷つける行為。

■過剰・不当な要求:
○「特定の職員を担任から外して」等の、法人の人事権や運営方針に対する不当な介入・強要。
○当法人の提供基準を著しく超える特別扱いの要求、または土下座や過剰な謝罪の強要。

■不当な拘束・業務妨害:
○合理的な理由のない長時間の面談要求や居座り、執拗な電話、メール、および登降園管理システム等のメッセージ機能を通じた過剰な連絡。
○業務時間外(早朝・深夜)や休日における、緊急性のない職員への個人的な連絡や対応の強要。
■プライバシー侵害・SNS等での中傷:
○職員を無断で撮影・録音する行為、およびSNSやインターネット上での事実無根の誹謗中傷、個人情報の公開。

3. カスタマーハラスメントへの対応方針
上記の行為が確認された場合、当法人としては以下の措置を講じます。
■対応の打ち切り:
現場職員個人の判断ではなく、組織としてのルールに基づき、直ちに対応(面談・電話等)を打ち切ります。
■組織的対応・記録:
管理職(理事長・園長・管理者)への引き継ぎを行い、正確を期すため対応内容を複数名で記録(録音等を含む)します。
■厳正な措置(契約解除・法的措置):
状況の改善が見込めない、あるいは悪質であると判断した場合は、警察への通報、顧問弁護士との連携の上、行政への退園申し入れを含む「利用契約の解除」等の厳正な措置をとらせていただきます。

4. 保護者の皆様へのお願い
当法人は、保護者の皆様からの正当なご意見やご要望を排除するものでは決してありません。子どもたちの健やかな成長を共に支えるパートナーとして、モラルと節度あるコミュニケーションへのご協力をお願い申し上げます。

社会福祉法人育珠会
理事長 赤塚幸士郎